ミニバンを廃止したマツダが、6人以上の多人数乗車できるクルマの新しい提案として2017年4月に発表したのが3列シートをもつクロスオーバーSUVのCX-8でした。
12月14日に販売開始したCX-8は2017年12月の新車販売台数では2081台で33位にいきなりランクインしました。
当然価格面・大きさそして走行するうえで最も大事な燃費、その点をしっかり踏まえるべきでしょう。
そこで今回は、設計が比較的新しい3列シートを備えたSUV同士を比べたいと思います。
車種はレクサスRXとマツダ CX-8
価格・大きさそして燃費はどちらが勝る?か検証しましょう。
レクサスRX vs マツダCX8人気グレード価格比較
販売1カ月での累計受注台数が1万2000台を超えるほどの大人気車種となったマツダCX-8。
その約1万2000台のグレード内訳は、最上級人気グレードの「L Package」が42%、装備を充実させた「PROACTIVE」が52%となっており、ベースグレードである「XD」は6%にとどまっています。
これも、発売と同時に注文を入れるほど熱心なユーザーは上級の人気グレードを選ぶ率が高いため、ある程度納得できる数値となるが、「L Package」と「XD」の価格差はなんと76万1400円もあります(同じ駆動方式で比較)。
安全性能の最高基準を満たしたグレードのXD PROACTIVEが一番人気のオススメグレードであり、クリーンティーゼル車なので、燃料代もガソリン車より安くなっています。
マツダCX-8はエンジンスペックや、燃費はグレードでの変化はないため、単純に装備の比較となります。
豪華な内装や、エクステリアに個性を出したいのなら、XD Lパッケージを選択するのもありでしょう。
またガソリン車を含めた新型の価格帯は290〜450万円です。上下ともに30万円ほど幅が広がっています。
25S/2WD 290万円
25S PROACTIVE/2WD 326万円
25T PROACTIVE/4WD 374万円
25S L Package/2WD 376万円
25T L Package/4WD 424万円
XD/4WD 361万円
XD PROACTIVE/2WD 369万円
XD PROACTIVE/4WD 393万円
XD L Package/2WD 423万円
XD L Package/4WD 446万円
続いてレクサスRXとの価格比較ですが、レクサスの人気グレードはまずエンジン性能の違いでグレードが2つに分かれています
それがレクサスRX300とレクサスRX450hです。
では、以上のことを踏まえて各人気グレード価格を比較してみると、レクサスRX300とレクサスRX450hではRX450hのほうが高くなっています。
なぜレクサスRX450hのほうが高いかというと単純にRX450hのほうがいいエンジン性能だからです。
まぁはっきり言うとRX450hはハイブリッド搭載なので当然の結果となります。
次に6つのグレードで最大の価格差をみるとレクサスRX300のベースグレードとレクサスRX450h/ レクサスFSPORTの約207万差です。
高級車で6つグレードがありますから、このくらいの差は普通でしょう。
レクサスRX300 ベースグレード4,972,000円
FSPORT 5,801,000円
version L 6,221,000円
レクサスRX450h ベースグレード 6,025,000円
FSPORT 7,165,000円
version L 7,025,000円
グレード別でもそうですが、おおよそマツダCX8とレクサスRXを比較すると、約倍近くの価格差が開いています。
マツダCX8は、人気グレードが豊富ですが、その分レクサスRXはバイヤーに対してシンプルなグレード別で提供できているのではないでしょうか。
レクサスRX vs マツダCX8 大きさの違い
レクサスRX VS マツダCX-8で車体の大きさの違いについて検討していきましょう。
マツダCX8は国内メーカーの大型SUVとサイズを違いを見ても、全長が一回り大きいです。
その理由は、マツダCX-8が海外向けに生産されているCX-9をベースに、国内の道路事情にあうようにサイズ感を調整したからです。
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マツダは、ファミリー層に向けたビアンテ、プレマシーの生産を中止して、これまであった需要をマツダCX-8で応えようとしています。
子育て世代のお父さんがミニバンだけではない選択肢として、マツダCX-8を選べるように、3列シートまで快適な空間が必要です。
マツダCX-8
全長(mm) 4,900 全幅(mm) 1,840 全高(mm) 1,730 ホイールベース(mm) 2,930 車両重量(kg) 1,780 乗車定員 6人・7人
CX-8のサードシートは170cmの大人でも、セカンドシートの下につま先を入れることで快適に座ることができます。セカンドシートに座る人が、ゆったりと足を伸ばした状態でも大丈夫です。
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続いては新型レクサスRXのサイズをご紹介します。
全長4,890mm×全幅1,895mm×全高1,710mm、ホイールベース2,790mm
となっています。
新型レクサスRXはリアのオーバーハングを長めにとり、荷物の積載性も高めているのがわかります。
またレクサスRX Lの2列目シートは、乗車定員7名がベンチシート、乗車定員6名がキャプテンシートになります。
3列目シートには、電動格納式を採用し利便性の向上を図りました。
そして3列目シートは床下に格納でき、床面をフラットな荷室にすることも可能にし、リアゲートの傾斜が2列目シート仕様よりも立ち上がっている専用デザインとなったため、3列目シートの居住性を確保しています。
レクサスRX VS マツダCX-8の大きさの違いでは、レクサスRXの方が開放的と言えるでしょう。
レクサスRX vs マツダCX8 燃費比較
レクサスRX VS マツダCX8続いては、燃費の比較です。
マツダCX-8は車体が大きい車と相性のいいディーゼルエンジンを搭載していることもあり、車の大きさからのイメージだと「こんなに走るの?」と感じるほど良好な燃費を記録しました。
以下、参考数値です。
グレード XD PROACTIVE
平均 16.3km/L 市街地 13.6km/L 郊外路 17.5km/L 高速道路 19.0km/L
2018年10月以降に販売される新型車に公表が義務付けられるWLTCモード燃費(総合燃費に加え、高速道路、郊外路、市街地という走行パターンごとの燃費も記載される国際的な燃費の試験方法)も先行して発表されているが、WLTCモード燃費に対しても全走行パターンで上回る燃費を記録した点も高く評価できます。
おそらく迷うのは、2.5ℓガソリンターボか2.2ℓディーゼルでしょう。
ディーゼルのトルキーな走りと燃費、ガソリンターボエンジンならでは気持ちのよい噴けあがりと高回転まで伸びるエンジンフィール。
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新型のRX300のJC08モード燃費は前輪駆動の2WDが「11.4km/L」、4WDは「11.2~11.4km/L」。
よって先代3.5リッターに比べると、燃費数値は約30%向上しています。
新型RX450hのJC08モード燃費は、2WDと4WDの一部グレードが「18.8km/L」。
4WDのバージョンLやFスポーツは「18.2km/L」になります。
燃費を比較した結果、双方決して悪い数字ではありませんね。
平均値で比較すると、マツダCX8とレクサスRXではマツダの方が数字は良いようです。
レクサスRX vs マツダCX8の買取り相場
レクサスRX VS マツダCX8 最後は買取相場の違いについてです。
マツダCX8の高額買取を目指すなら、購入時のグレード選択は成功の第一歩となります。
マツダCX8が揃えた上記の全3グレードから、充実装備と価格のバランスに優れたXDプロアクティブ、購入価格が最も低く、相対的な高リセール(購入価格に対する買取相場の比率≒お得の度合い)が期待できるXD、そしてハイグレード感において抜群のXD Lパッケージという順で高額買取が狙えます。
マツダのCX8の人気カラーは、ホワイトやブラックそしてマツダの情熱が込められた『ソウルレッド』は買い取り相場が高くなる傾向があります。
新車価格 319.6万円 353.7万円
1年落ちXD(2017年)249万円 (78.0%) XDプロアクティブ282万円 (80.0%)
2年落ちXD(2016年)217万円 (68.0%) XDプロアクティブ247万円 (70.0%)
3年落ちXD(2015年)201万円 63.0%) XDプロアクティブ229万円 (65.0%)
そしてレクサスRXは、いかがでしょうか。
まずは買取り価格の相場はご覧いただきましょう。
年式 グレード 買取相場価格(参考)
2015年 270 バージョンL 302~366万円
2014年 270 バージョンL 280~358万円
2013年 270 バージョンL 270~320万円
2012年 270 バージョンL 215~346万円
2011年 270 バージョンL 205~235万円
レクサス RXにはさまざまなグレードがありますので、グレードによって買取相場価格にバラつきがあります。
グレードの高いものほど買取りでも高く評価してくれます。
また、パールホワイトや黒といった定番の色のほうが安定して高値になるようです
そんなレクサスRXを更にお得に値引く方法は、